長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」は6月1日が稽古始めの日とされる「小屋入り」です。

今年は7つの踊町が出演します。

10年ぶりの奉納に向けて、町はすでに準備に入っています。

今年の踊町の一つ、興善町は4月27日に顔合わせ会を開きました。

本踊を奉納する興善町はくんち初日、前日の諏訪神社で一番手を務めることになっています。

興善町 くんち実行委員会 荒木將博 会長
「これより6月1日の小屋入りから10月のくんち本番までの全てにおいて、1人欠けることなく、万難を排し無事に大役を務めていただけるようお願いする」

興善町の本踊は能に由来する「石橋」(しゃっきょう)です。

紅白の獅子が登場する、おめでたくも格式の高い踊りで、興善町は1985年に踊町に復帰して以降、6回連続でこの演目を選んでいます。

藤間峰織貴 師匠
「(町は石橋を)誇りに、大事に思っている」「くんちで見る人にも喜んでもらえるような、古くて新しいものが求められていると思う」

獅子に選ばれた2人は人知れず体力作りを始めているといいます。

赤獅子 高柳 真由美こと、藤間織貴祥さん
「できるだけ歩くようにしたり、家でストレッチしたり、身体を中心にケアをしていくようにしている」

白獅子 一力 愛こと、藤間織月さん
「(大事なのは)気合」「2人で声を掛け合ったりとか、協力できる時は励まし合いながら、3日間がんばりたいと思う」

こちらは川船を奉納する麹屋町です。

町のしきたりに従って、この日、役員が訪れたのは飾船頭を務める淵 颯佑くん(2)の家です。

麹屋町自治会 高浜康弘 会長(※「高」は「はしごだか」「浜」は「まゆはま」)
「川船奉納の飾船頭役として、淵家のご子息、颯佑くんにお務めいただきたく、ここに飾船頭の衣装を添えてお願いに参った」

川船は諏訪神社に献上する鯉を捕らえて、船で運ぶという筋立てで、船頭による網打ちが見せ場の一つです。

今年は西浦上小学校5年生の久米緩征さんが網打船頭に選ばれました。

麹屋町 網打船頭 久米緩征さん
「網を円に広げて、鯉を全部とりたい」

父 初さん
「親子ともども、できる限り力を尽くしてがんばりたいと思う」

小屋入りは6月1日で、7つの踊町が諏訪神社を訪れ清祓いを受けます。

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